最近は慌しくてこちらのブログに手を付ける事が出来ずにおりますが、元気でやっております。私の近況は「サスライのハリ師、今日も行く!」にて確認出来ます。どうぞこちらのブログもヨロシクお願いします(私の日常と子供たちの写真ばかりですが)
◆胸に残る言葉
今回は私が師匠からいただいた言葉で、治療をする上で必ず思い出す言葉を一つご紹介したいと思います。
鍼灸院だけでなく、治療院を開かれている先生方は皆さん独自のやり方をノウハウをお持ちです。10年・20年と実績を重ね治療方法を確立していけば、自分のやり方にプライドを持つのは当然です。自分の治療院を持つくらいに研鑽を重ねていらしたのだら、自分の治療法が他よりも優れていると考えるのは、ある意味自然なのかもしれません。
私も下積み時代には、自分の鍼灸の腕で困っている方を助けてやろう・技術を身に付けて他の治療家には絶対負けないようにと勉強を重ねていました。
しかし思うように実績が上がらず落ち込むことも何度もありました。そんな時に師匠に教えを請いに伺って言われた言葉が、私の胸に深く突き刺さりました。
「高山君 これしか(やり方が)無い。訳が無いでしょ」
少し説明が必要ですね。
例えば「肩こり」で困っている患者さんがいます。私は鍼灸師ですから当然「鍼」と「灸」を使って治療を行おうとします。文献には肩こりの特効ツボだとか、こういったやり方が良いと書いてある。師匠が「肩こり」の患者さんの時にはこのツボを使っていたなという記憶もある。だけれども、「肩こり」を治すのに、この方法だけしか無いと思えばそこで考えることも進歩しようという気持ちを無くしてしまう。
師匠の言葉には
「 高山君(アプローチの仕方は色々あるんだよ。それが鍼灸じゃ無くてもいい。私のやり方を真似る必要も全く無い)これしかない。訳が無いでしょ(自分自身の創意工夫があって、そして常により良い方法を探すことがあなたの仕事でしょ)」
そんな思いをこの言葉から受け取れました。
その時にす~っと気持ちが楽になったのと同時に、この人はやっぱり凄いなと心から思いました。何十年も経験を重ねて今自分が行っている治療法が一番良いと信じて行っているはずなのに、自分のやり方を否定しかねない言葉はなかなか言う事はできませんから。
この言葉は私の身体から離れません。
そしていつでもこの言葉を胸に治療を行っています。患者さんの症状が少しでも軽くなるのであれば、私はなんだってやります。だってそれが仕事だから。そして常に今よりもより良い方法を考えています。だってこのやり方しか無い、なんて事は絶対に無いのだから。
少しでも進歩して行けるよう、これからも頑張りたいと思います!
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