◆鶏口牛後
タイトルから難しい言葉が並びましたが、これ私が好きな言葉です。
先日進路に悩む高校生が来院されました。大学に行っても好きなバスケットボールを続けたいが、レギュラーになれるかどうかも分からない強豪大学に行くか、もう少しレベルは下がるけども出場機会のありそうな大学に行くか悩んでいるらしい。
選んだ選択肢は全て自分にとっては良い選択肢だと信じるしか無いので、どちらに行っても長い人生通して見たら間違った選択肢なんて無いんだよと言ってみたのだけど、やっぱり大事な選択なので悩み深いとの答え。
ならばと送った言葉がタイトルの「寧ろ鶏口と為るも牛後と為る無かれ」(むしろ、けいこう となるも ぎゅうご となるなかれ)と言う言葉。
言葉は難しそうだけど訳すと簡単で、牛のような大きな組織の末端にいるよりも、小さな組織であってもトップでありなさいと言う言葉。中国の故事からの引用です。
補欠で終わるなんて絶対に嫌
人によって考え方は違うのだろうけど、私は試合に出場できないチームに所属するなんて絶対に嫌です。
例えそのチームが強くて日本一になったとしても、自分が出場していない優勝に何の魅力も感じません。
逆に万年1回戦負けであっても自分が出場できるチームであれば所属したい。
今は弱くても努力をして建て直せば良いのです。弱いチームであれば監督や指導者がいない可能性もあるので、自分たちで考えてチームを強くすることもできます。
なので私ならどちらを選ぶのかは簡単で、自分が出場出来て尚且つ貢献できそうなチームを選びます。
主人公は自分自身だもん、自分が活躍できないチームに居たって仕方が無いもの。
牛後に居たこともあるけども
私は大学卒業してから従業員1000人程度の中小企業に就職したけども、いつも心の内は自分個人で仕事をしたいと考えていました。
誰かの指示を待って仕事をするのが苦手だったし、目で見て自分の仕事が会社の利益にどの程度貢献しているのかを感じたかったのです。
たった4年間のサラリーマン生活でしたが、自分がサラリーマンに向いてない事が分かっただけでも大きな収穫でした。
あのまま会社員でいたら絶対に後悔の多い人生を選んでいただろうな。辞職を出すまでに散々脅されたけど、辞めて本当に良かったわ。
今は個人で仕事をしているので、お金の流れは一目瞭然。
大して稼いで無いけども自分の頑張りが目で見えるので頑張り甲斐があります。
鶏口どころかミミズの頭程度の個人店だけど、サラリーマンの時より100倍楽しいし・遣り甲斐があるわ。
先頭に立つには向き不向きがあると思うけど、私はどんなに苦労しても先頭に立って居たいので自営業者向きの人間なのでしょう。
前にも何度か行ってるけども、サラリーマンを辞めて後悔した事は一度もありません。
他にやりたい仕事があるのなら、即断で辞める事をお勧めします(人間関係が嫌とか給料が安いとか、そんな理由ならちょっと。。)
どんな人生を選ぶかは自分次第
自分の中では「鶏口牛後」はいつも頭の中にあって、多勢に流されない生き方をしようと考えていますが、日本社会では流された方が絶対楽ですね。
大きな会社の社長さんは自分の決断が多くの社員の人生を決めてしまうので本当に大変でしょうね。
私は自分の家族の事だけしか考えてないけど、それでも決断するには大きな勇気が要ります。
今回の高校生は私が話した「寧ろ 鶏口 と為るも 牛後 と為る 無かれ」をどう捉えたでしょうか。頭の良い子なので理解してはくれたと思いますが、その先は自分の判断で。
高校生だと親や先生の意見も大事ですからね、よく考えてから決めて欲しいと思います。
どんな決断をしても、その決断は間違いでは無いし後から良かったと思えるもの。
難しく考えても仕方が無いのですが、悩むのも青春よ。しっかり青春を謳歌して欲しいと願います。
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