◆箱根駅伝常連校の駅伝部員
まだお盆が終わらぬ昨日、東京から大学生が帰省ついでに寄ってくれました。
この子は近くの広島国際学院高校の陸上部時代から来てくれていて、今年法政大学へと進学。
厳しい練習をこなしながら、箱根駅伝を目指しています。
お盆にお店を開けておくと、こうして久しぶりの方が来てくれるから嬉しいのよ。
Twitterで繋がっていて故障してるの知っていてアドバイスを送っていたのだけれど、こうして来院してくれると力になれるので嬉しいです。
彼が通う大学の駅伝部の練習も相当に厳しいようで、先週の合宿では1週間で300km走らされたとか。
月間300kmでもそこそこ走ってる方なのに、1週間で300kmって驚きの数字。
他にも、アップとダウンは㌔3分40秒ペースだとか、30km走を㌔4分ペースで走らされたけどそこそこ余裕があったとか(㌔4分ペースなら、フルマラソン2時間48分で完走できますよ)
驚くような話ばかり。まだ大学1年生ですよ。
こんなに走ってたら燃え尽きて卒業後は絶対走らなそうと言ってました。
分かる気がする。尋常な練習じゃないわね。
◆シンスプリント、アキレス腱炎
この子は高校時代はシンスプリントになったりアキレス腱が痛くてよく来ていました。
シンスプリントは脛骨と言う下腿の骨に付く”後脛骨筋”が引っ張って起こる問題なので、ふくらはぎの内果(うちくるぶし)に近い方から脛骨に届くように鍼を打つとズンと響いて筋肉の緊張が緩みます。
状態にもよるけども、1回~3回の施術でほぼ痛みが治まります。
スポーツ障害の疾患の中でも鍼灸が最も得意とする症状では無いでしょうか。
アキレス腱の痛みもふくらはぎを形成する、腓腹筋とヒラメ筋の短縮(引っ張る)の問題な場合が多いので触って固くなった筋繊維束に沿って斜めに鍼を入れて行きます。
左右で10本ずつは鍼を刺すので(当院は刺しっぱなしにはしません。
一回一回入れては抜いてを繰り返します)終わった後は足がダルくてまともに歩けなくなりますが、翌日の昼過ぎにはダルさが無くなって足が軽くなるのを実感できます。
どちらも中学生・高校生に非常に多い疾患です。
当院は中学生から沢山来院があるので、これらの経験は非常に豊富。電気治療器やっても治らないって方は是非どうぞ
◆腸腰筋の痛み
今回の彼の故障はお尻の痛み。長い距離を走っていると、腰と言うよりもお尻の方に違和感があったそう。
走れなくは無いけど、スピードが上がって来ると痛みが増してくるので思うように走れない。
これは腰から出るインナーマッスルである腸腰筋(大腰筋と腸骨筋が同じような働きをするのでこう呼ばれる)が短縮したことにより痛みが発生したものです。
彼のようにストライドを伸ばしてダイナミックに走る選手は特に腸腰筋が過度に働き、痛みが発生します。
腰から鍼を入れることも出来るのですが、かなり奥にあるので相当長い針で無いと届きません。
なので当院ではお尻から大腿骨頭を目印にして狙います。
表面に大殿筋や中殿筋があるので刺し始めもズンとした感触がありますが、もっと深層部に鍼を入れると奥の方でかなりの刺激があります。これぞ鍼の真骨頂。
施術を終えた後は身体がダルくて歩けないほどズシンと重たくなりますが、翌日のお昼以降には身体が回復して行くのが自覚できると思いますよ。
当院はスポーツマン多し
私がスポーツを愛好しているせいか、当院にはスポーツマンが多くやってきます。
練習をしたくて仕方のない方達ばかりなので、相当ひどくない限り練習をやめろとは言いません。
基本的には練習と施術を繰り返しながら回復を図って行きます(疲労骨折など症状が深刻な場合は意地でも練習止めさせます)。
練習がしたい試合に出たいと思いながらも、お悩みの症状が回復せずに困っている方はどうぞ予約のお電話をお待ちしています。
時間にして30分前後、お話をしながら施術をして行きます。
マッサージや電気治療器では当院の鍼灸の味は出せません。
今回は時間があったのでお喋りしながら50分。来週また合宿があるらしいので、それまでにもう一度来院するとのこと。
遠い東京にいるので年に数回しか顔を合わすことは無いけども、また顔出してちょうだいね。
こいつが箱根駅伝出るようだったら、やっぱり応援しに行かないとね!