子供のスポーツ障害には鍼灸がお役に立てます

◎当院の子供のスポーツ障害に対する考え

子供が鍼灸院に通うなんて、我々の世代では考えられませんでした。しかしながら当院では現在、中学生・高校生の来院が非常に多くなっています。発育段階にある子供たちにこそ、私は鍼灸が必要であると考えます。

私自身高校時代の部活にて（空手道部）椎間板ヘルニアを患い、腰痛に悩みました。練習もままならず、当時は腰の痛みを感じながらも成すすべなく見学を強いられていました。

そして現在も椎間板ヘルニアは治ったと診断されているにも関わらず、疲れが溜まるとまず腰が痛くなるし・風を引いて熱が出ても腰が痛くなります。

そう、若い時に痛めたものは、年を重ねてから症状が出てくるものなのです。子供たちにそんな思いはして欲しくありません。出来るだけ症状の軽いうちにケアさせて下さい。

◎子供のスポーツ障害

小学校高学年くらいになると、スポーツに力を入れる子供達が多くなります。まだ発育段階にある小学校高学年から中学生くらいまでの少年期にはケガが起こりやすく、スポーツ障害と呼ばれるスポーツ時の動作の反復によって身体の一部分に損傷を受けてしまいます。

一つの部位を痛めるとその個所をかばう為にが他の部位にまで影響を及ぼします。一つの部位の損傷が身体へ大きなダメージを与えてしまうのです。

またこの時期は同年代であっても身体の成長の差が激しく、同じ練習をしていても身体へのダメージは大きく違います。無理をして練習メニューに付いていき、慢性的な障害を起こしてしまうのもこの時期です。

この時期に必要なのは、無理をしないの一言に尽きます。休む事も練習の一環であると言っても過言ではありません。

しかし、そうは言っても少しでも上を目指したいという気持ちは分かります。どの競技においても試合やレースがあり、そこでレギュラー争いがあったり・上位を目指したいと思うのは当たり前の話です。定期的なメンテナンスを行うことにより、ケガを予防し運動を継続出来るようにしていきましょう。

また、競技を始めたばかりのお子さんは練習に熱中する余り、痛みがあっても練習を継続してしまいがちです。最初は我慢出来る痛みでも放置しておくとスポーツ障害を引き起こし、シンスプリントや疲労骨折へと症状が進でしまいます。痛みが少ないうちに専門家への相談・受診をお奨めします。

◎当院の子供さんへの鍼灸施術

当院での大人の施術時間は４０分前後を目安にしていますが、子供さんへの鍼灸は２０分前後と大人の半分になっています。鍼の本数も大人は１００本近く刺しますが、子供はピンポイントで少ない本数で施術を行います。

子供の方が鍼灸に対して敏感で、少ない鍼でも大きな効果を発揮します。細い鍼を使うので刺激は少ないですが、無痛ではありません。悪い個所ほどズンと身体の奥で響くような刺激があります。それが筋肉が緩んで治っていく証拠です。

早期に症状を解決させて練習を復帰したいとお考えであれば、当院をご選択ください。

◎親御さんへ向けて

子供は親や先生の期待に応えたい・仲間やライバルよりも一つでも上に行きたい・もっともっと強くなりたい、と頑張りすぎる傾向があります。子供の痛みやオーバートレーニングに一番早く気づいてあげられるのが親御さんです。

痛みは無理を重ねると、 慢性的な障害へ移行してしまう可能性があります。悪くなればなるほど回復にも時間が掛かります。

私は出来れば生涯スポーツを続けたいと考えていますし、子供達にも継続してスポーツをしていける身体を作ってあげたいと思っています。当院では中学生・高校生を中心に熱心にクラブ活動を行う子供達がやってきます。

症状が進行している場合には練習を軽減・中止するよう指導する場合もありますが、なるべく継続して練習を継続していきながらの治療を心掛けています。安心してお預け下さい。

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