みんな簡単に趣味って言葉使うけど、本気で遊ぶのが趣味なのよ

◆本気で遊ぶ事が「趣味」と言えるのです

皆さん、趣味って持ってますか？

趣味って言葉が簡単に使われますが、私にとって趣味とはその事柄を何時間でも楽しく継続出来たり・考えたりできるものだと思っています。休みの日に1時間趣味の時間を作れたので楽しかったってのは趣味の内に入らないと思うのですよ。

私は心房細動になるまでランニングが趣味だと言ってました。月間300㎞～400㎞は走ってましたからね。でもね、それって1日に換算するとせいぜい2時間ですよ。レースに出ることを目標としていなかった私は、走ったらそれで終わり。そんなの本当は趣味じゃないのです。

うちに来るランナーやトライアスリートは本当に楽しそうにレースの話をしてくれます。毎日身体を鍛えながら次に出るレースの事を考えています。どんな装備を持っていくか・コース図を頭に描きながらシュミレーションして・遠方の場合には宿の手配や交通手段を考えたり。仕事の時以外はずっと走ることを考えている。これが趣味ですよ。

あるオッサンピッチャーが言ってました「みんな本気だから手が抜けないんですよ。試合前1週間はビールも飲みません、だって自分がミスした時に言い訳したくないですから。本気でやってますからね」って。

あるバドミントン選手は言ってました「まだ指導者にはなれんのんですよ。身体が動きますから、身体が動かなくなって燃え尽きたと思えたら指導者になります。バドミントンしかすることが無いんですよ」って。

ある格闘家は言ってました「試合は疲れませんよ、すぐ終わりますからね。試合前の練習で追い込んで追い込んで、泣きながらサンドバック蹴ってるの経験してますからね」って。

実業団やプロの選手はもっと悲壮感があります。それを覚悟と呼んでいいのかも知れませんが、自分から進退を決めることが出来る選手なんてほぼいませんからね。趣味と仕事の溝は覚悟の差かも知れませんね。

◆常に選択されている覚悟を持っています

熱い奴らを沢山見ていると、こちらもやる気になって来るのですよ。鍼灸院に何しに来るかって痛みを取ったり・疲れを取ったりして明日もまた練習をする為ですよ、そして本番前には自分の力を発揮できるように調整にやってきます。

私にはそんな思いを持ってやってくる人間の期待に応える役目があります。ニコニコ笑いながら対応してますが、内情は怖くて堪りません。だって常に選択されてますから。自分の役に立たないと分かったらすぐに見限られてしまいます。私は鍼灸施術に関してはプロなので、常に覚悟を持って仕事をしているつもりです。

選手の応援になるべく行くようにしてるのも、ちゃんと動けてるか気になるからです。試合を見に行って選手が痛そうにしていたら、全身鳥肌が立ちます。でも動きを見ていないと次の施術に生かせないので、胃を痛めながら観戦するのです。

実際の動きを見ているかどうかで施術内容は変わってきますからね。試合を見るのも施術の一環だと考えています。

当院は多くの運動選手に来院して頂いています。それは今のところ選択して頂いているのだと解釈しています。しかし怠けているうちに腕が鈍るかもしれませんし、いい気になって学ぶことを止めてしまうかもしれません。常に緊張感を持って仕事をするように気を付けています。

◆結局私の趣味は

私のランニングは趣味じゃなくてお遊びなのです。今は思うように走ることさえ出来ないので、本当に気休めになってしまいました。でも、もう少し心臓の調子が良くなったら年に何回かはレースに出たいと思っているので、趣味予備軍として大切にしておきたいと思います。

自分の趣味を熱く語ることが出来る人間を本当に羨ましく思うし格好良いと思います。そういった意味ではうちは恰好良い奴らが本当に多い。そうした趣味人たちに見限られないよう、私も努力を続けて行きたいと思います。

あ、私の趣味は結局のところ「読書」ですね。図書館なら1か月軟禁されたとしても平気な自信あります。例年300冊は読んでましたが、今年は読書量を大幅に下げて書くことに充てています。インプットばかりしていたので、アウトプットもしてあげないといけませんからね。

どんな事であれ、大人には本気で遊ぶ事が必要なのです。仕事ばかりって人に私は魅力を感じません。子供だって大人を観察してますからね、格好悪い大人にはなりたくないですもん。

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広島の不妊鍼灸・ゆうこん堂